まだまだやる気があるブログ再開2日目。
年末年始の余裕ができた時にようやく本を読みました。
幻冬舎
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タイトルだけを見ると、オタクよりの本なの?と思ってしまいそうですが、全然そんなことはない。 朝日新聞の「悩みのるつぼ」という人生相談コーナーで岡田斗司夫さんがどのような思考を経て、様々な相談の回答を書いていったか。という思考を整理する方法を展開する本でした。
悩みとは
本書の中で、岡田さんは、「悩みとは複数の問題がこんがらがった状態」と表現しています。本来、一つ一つに問題を整理して、解決可能、解決不可能、今すぐ着手可能、着手するのには時間がかかるなどに分類していけば、解決すべき問題が見えてくる。 この状態にまで持ってこれれば、今まで悩んでいたことも解決可能になるだろうとのこと。
相手の聞きたい回答は相談文には書いていない
本を読み進めていく中で、相談文に実際に挙げられている疑問文に回答する形ではなく、相談者が実際に悩んでいるであろう事柄を文中から探り、回答をしていくことが多いように感じました。 例えば、女性は隙があったほうがモテるのか?という質問に対して、隙に対する回答をするのではなく、どうやったらモテの状態を創り上げるのか。という、相談者が表面的に出してきた疑問に答えるのではなく、その先にある潜在的な悩みに回答しているところが目からウロコでした。
相談文を疑い、深く分析し、矛盾を見つけ、本当に聞きたいことを考え抜く。そんな手法も展開されていました。
メーター
自分の今の状態を例えば0〜100の間のどの程度のレベルに属しているかを考えてみる。
先ほどのモテる、モテないに関しても、岡田さんは常に数値でそれを示していました。 モテまくって自分がアクションを起こさずとも異性に困ることがない状態を100、誰からも嫌われている状態を0とする。 異性に告白をして、フラれる。というレベルであれば、少なくとも話を聞いてもらえたりしているわけだから、モテ度0という訳ではない。
自分の今の状況を底辺(0)と評価してしまう人があまりに多いけど、実際にメーターに換算して考えてみれば、自分の立ち位置が分かり、悩むほどの問題ではないことに気づくことができたりもします。
まとめ
この本を読んでから、相談を受けたときの回答のプロセスが自分の中で確立できることと、また自分が悩み(壁)に当たったときに、その悩みに対して冷静に対処できる術を身につけられたような気がしました。 実際には、まだそれを使うときは着ていないのですが。。。 人の相談にのるときに、ついつい一般論を述べがち。同じ目線で回答できてない。上から目線で回答してしまう。などなど、やってしまそうな回答に一味スパイスを加えられそうな、実践的な本でしたー。
いやー、それにしても岡田斗司夫さんの本は、文章中の論理がスッと通っていて、すごく飲み込みやすい。次は「いい人戦略」を読むんだー。