リーンな開発に関する書籍を読んでいると、まずはニーズを探るためのランディングページ(LP)を作成し、反応があるかを確かめてみる。というフェーズが最初にやってきますが、実際それを試した方は少ないのではないかと思います。
今回、個人開発のアイディアが浮かんだときに、リーンキャンバスを書き、課題や解決方法等を整理することはできたものの、プロダクトを当てようとしている業界がITにあまり明るくない業界であり、当事者の人たちがその課題を感じているのか怪しいと感じたため、コードを極力書かずにLPを作り、ニーズがあるかの最初の仮説検証をしてみました。
その過程の中で、役立った Tips について書いて行きます。
最速でLPを作る
Canva というデザインツールを使っていきます。
Canva 自体はロゴやバナーなどのクリエイティブを作る SaaS なのですが、一部の機能を利用することにより簡単なLPを公開することができます。
「デザインを作る」からプレゼンテーションを選択し、パワーポイントを触るような感覚で、パーツを配置していきます。
完全にテンプレですが、Canva に置かれているテンプレを使って作ったプレゼンテーションが↑です。
ここまで作れたら、ほぼLPができたようなもので、あとはこれをウェブサイトとして見るためのURLを発行します。
まず、左上の「プレゼンテーション」から「ウェブページ」を選択します。
その後、「webスタイル」を「スクロール」にして「ウェブサイトを開く」を押すだけです!
公開したページがこちら
https://www.canva.com/design/DAEEvnhXxUY/hx4psRS5a2paYqSSNGLhEw/view?website#2:1
「スクロール」のスタイルはプレゼンテーションで作ったページを縦一枚につなげて表示するモードですが、他にもページ間をリンクさせることもできます。
なので複数枚のページもうまいことつくっていくことができます。
正直、この工程を行うだけでも仮設検証できなくはないのですが、ドメインが Canva のものになっているので、URLを告知しにくかったりします。
ということで、些細ではありますが、ドメインを取ってみることをオススメします。
ドメインを取得する
ドメインの取り方は様々ですが、本ブログでは Google ドメインをオススメしたいです。
お名前.com やムームードメインなど、日本の企業が展開している会社もありますが、迷惑メールに近いくらいメールがバシバシ飛んできたり、解約や退会がしにくい。といったことも目立つため、シンプルな作りの Google ドメインが良いかなと。
ここで、好きなドメインを取ったら、DNS から一つだけ設定すれば、だいぶ体裁も整います。 合成レコードから、取得したドメインを先程のCanva で作ったウェブページへリダイレクトするようにすれば、それっぽい最初の仮設検証ページの出来上がりです。
まとめ
駆け足で最初の仮説検証をするための方法をご紹介しました。 コードを書くことはほぼなく、ほとんどの作業は Canva でLPを作るのみになります。
Canva では非常に多くのデザインパーツがあり、素人の私でもサクサクデザインを作っていくことができました。
どちらかというと、作ろうとするサービスの売りや、文言を書き込んでいく作業が多くの時間をさくところになります。
この方法で、LPを作り、事業者に営業をかけてみたのですが、(ITに疎い業界でそれなりに覚悟していたものの)全く反応がなく、最初の仮設検証は失敗に終わりましたw ここから更に課題の視点や解決方法を変えたりして、またサイクルを回していくのがリーンな開発手法なのかなと。
なかなか勉強になりました。