ゾーン — 相場心理学入門 は心得ておくメンタルの築き方がたくさんある

他の投資の本にはない、メンタルの築き方

株式、FX、先物などなど、試してみたけど、痛い目にしか合ってない。

そんな思いを、誰しも一度は経験したのではないでしょうか。

僕ももちろんそうですし、なかなかこの考え方を変えるのはむずかしいですよね。

この本では、どういう心持ちで相場と対峙すればよいか、どう建玉を行い、利食いをしたいり、損切りをしたりすればよいか。というところを紐解いた本になります。

この本には必勝法が書かれているわけではありません。

むしろ、必勝法というものは存在せず、気分を上下させることなく、確率的に利益のあげられる方法で取引していくべし。といった内容が書かれています。

印象に残ったこと

以下、引用をタイトルとします。

知れば知るほど気が弱くなる。気が弱くなればなるほど知らなければならないと感じる

あるあるですね。

ファンダメンタル指標を読んでみたり、テクニカル分析に詳しくなったりして、いろんな角度から相場を見られるようになっていきます。

ところが、それらを知れば知るほど、怖くて取引ができない。

自分が売買しようとしている方向に良い指標であれ、悪い指標であれ、それとは逆に相場が動くことも知っているからですね。

本の読み始め序盤に出てくる文章ですが、非常に印象に残っています。

次に何が起ころうとしているか知っておく必要があると確信する度合いが強いほど、トレードに失敗する可能性が高まるのである。

関連する文章でもあります。

材料を集め、自分の中で取引に確信が高まれば高まるほど、思った通りに動かなかったときのショックは大きく、また次の取引を恐怖に感じさせてしまう。

一方で思った方向に動いたら動いたで、自信を感じ、建玉を大きくし、近いうちに大きな損失を出してしまう。

何か知ることで、まっすぐな確信で1トレードを進めていくのは危ういというお話でした。

前回のトレードに負けて次のトレードを仕掛けるときの自分の恐怖(ためらい)よりも、不合理だと言えるだろうか。

この本の中で出てくる、初めて犬にあった少年の例が僕の中ではとってもしっくり来ています。

生まれて初めて犬に出会った少年。犬は機嫌が悪く、近寄ってくる少年に噛み付いた。

少年はそこから「犬」というものが恐怖になり、次にあった人懐こい「犬」に対しても恐怖を抱いた。

この例は非常にしっくりくるもので、また「犬」を「相場」に置き換えて筆者は説明を進めていきます。

最初にあった犬が怖かったから、次の犬にあっても恐怖心は拭えない。不合理なことだとわかりつつ、少年の気持ちになればそれは当たり前。

それであれば、その不合理さに気がつこうじゃないの。というのが筆者の語り口でもありました。

続きは本にて

他にもたくさん引用したい箇所はありますが、あまり引用してしまっても真意をお伝えすることのできぬままになってしまそうなので、ぜひ続きは

ゾーン — 相場心理学入門

にて。 時にはユーモアにあふれるたとえと共に、トレードをする人たちのメンタルにヒントを与えてくれる一冊になると思います。

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